AIGへの約9兆円の資本注入に始まり、欧米諸国の主要金融機関に数兆円の公的資金が注入されている。
億円単位でも実感するのが難しいのに、兆円の単位になってしまうと想像をはるかに超えてしまい、まったくの別世界のように感じてしまうのは、私だけだろうか(^^;)。
中川財務相が、100年に1度の金融危機といっているが、世界中で兆円を超える金額が日々動いていることを考えると確かにそうかもしれないが、実態経済への影響が見えない中、本当に100年に1度の危機なのかは、何ともいえないと思う。
バブル崩壊以降の日本の超低金利もあいまって、”うわついたお金(過剰流動性資金)”が生まれ、行き場のない巨額の資金が、あるときには新興市場の株や不動産へ、最近では原油へ振り向けられていた。その”うわついたお金”の行き先として恰好のターゲットだったのが、サブプライムローンでもあった。
私の個人的な見方になるが、今回の危機は、この”うわついたお金”の一人芝居のような気がしてならない。だから、実感に乏しいのでは、という見方もできそうだ。
日本は90年代(不動産バブル)と00年(ITバブル)に2回のバブル崩壊を経験していて、案外この”うわついたお金”への抵抗力がついていたのかもしれない。
また、この”うわついたお金”の影響をもろに受けていた不動産業界は、かなり不況になってきているが、そうはいっても、駄目になっている会社はまさに、この”うわついたお金”をあてにして無理な投資を続けてきた会社で、しっかりと実態に即して事業をおこなってきた会社は、わりと健全性を維持しているのも事実である。
なので、2度のバブル崩壊を経験し、より実体経済を重視してきた日本企業にとっては、今こそ絶好のチャンスなのかもしれない!、と私は思う。
このチャンスに世界に羽ばたく事業家が日本から数多く生まれていくことを期待したい。
二世議員ばかりの軽すぎる日本の政治家には頼れないので・・・・・・(^^;)
投稿日時: 2008年10月21日 10:07 AM トラックバックURL