ハリネズミは、自分の身を守るために、針のような毛を手に入れました。
その針の毛のお陰で、多くの外敵から身を守ることができました。
しかし、あるときハリネズミは気づきました。
針のような毛のために、本当の仲間がつくれないことを。
自分を守るために身につけた針のような毛が、本当の仲間を得るための障害になっている事実に気がついてしまったのだ。
「心から通じあえる仲間がどうしても欲しい!」
と思ったハリネズミは、自分の心の奥底からわいてくる外敵への恐怖と戦いながら、自分の身を守っていた針のような毛をすべて抜いてしまったのだ。
その様子をみた仲間たちが、心配して集まってきて、 「何か私に出来ることはないか!」 って聞いきたので、
ハリネズミは、
「本当の仲間が欲しいんだ。仲間になってくれ。」
といった。
仲間としても、針のような毛がなくなったハリネズミはほっておけないから、仲間になることを約束した。
そして、ハリネズミは、気づいた。
本当の仲間こそ、自分を守ってくれる存在であることを。
投稿日時: 2013年11月19日 5:51 PM トラックバックURL