本当に暑いですね~^^; (どれだけの人が、最近の挨拶でこのフレーズを使っていることか^^)
皆さんも、この暑さに負けずお仕事にプライベートに頑張っておられることと思います。 (最近の忙しさに私も目が回っている状況です^^;)
さっそく、いきなりですが、私が尊敬する田坂広志さんのブログ「風の便り」でとても印象的な文章がありましたので、紹介をさせてください。
「英雄のいない国」
かつて、社会心理学者エーリッヒ・フロムが、
その著書、『自由からの逃走』の中で、
次の主旨のことを述べています。
第二次世界大戦前、
民主的なワイマール憲法の下にあったドイツにおいて、
ファシズムが圧倒的な勢力となったのは、
ファシズムの巧妙さが、本当の原因ではない。
その本当の原因は、
多くの人々の心の奥深くに、
自由に伴う責任の重さから逃れたいとの無意識があり、
その責任を肩代わりしてくれる
強力なリーダーを求める社会心理が生まれたからだ。
このフロムの指摘は、それから60年余の歳月を経ても、
決して古くならない警鐘として、耳に響いてきます。
「新たなリーダーへの期待と幻滅」
その言葉によって形容される
近年の我が国の姿を見るとき、
改めて、フロムの警句が、心に浮かびます。
表層的な言葉に惑わされることなく、
深く現実を見つめ、
責任を引き受け、
意志を示していく。
我々の精神が、
その成熟を遂げていかないかぎり、
我々は、いつも、
強力なリーダーを求め続けるのでしょう。
そのことを思うとき、
ブレヒトの戯曲、『ガリレイの生涯』の中で、
「英雄のいない国は不幸だ」との言葉に対して、
ガリレイが語った言葉を、思い出します。
そうではない。
英雄を必要とする国が不幸なのだ。
by 田坂広志
以上ですが、私はこの文章を読んで、とても感動をしてしまいました。
そうなんです、人は自由を求めてはいるのですが、それに伴う責任を負うことから逃げている。それが政治家や経営者への大きな期待と失望につながっているということなんですね。
(特に最近のマスコミの政治に関する報道はひどさをましてますし・・^^;)
「自由に伴う責任」を全うできるように、精神的にもスキル的にも磨いていく必要があるし、それをやっていくことがキャリアトレーニング(人生)そのものである、 ということを再認識した瞬間でもありました。。
投稿日時: 2010年7月29日 9:32 PM トラックバックURL