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田中の部屋
「 ソーシャルビジネスと日本型経営 」

社会課題をビジネスで解決するソーシャルビジネス。

2009年夏のこと、ビジネススクール事業の立ち上げを考えていた私たちは、
ソーシャルビジネスに出会いました。

貧困層向けの少額融資(マイクロファイナンス)を世界中に広げた“グレミン銀行”、
“葉っぱビジネス”として有名な過疎の町を見事に元気な町にした“いろどり社”、
ホームレスの自立支援のために発行されているBIG ISSUEなど、
の素晴らしい事例を知り、そのコンセプトや実績に大きな感銘を受け、
ソーシャルビジネスに特化したビジネススクールをつくろうと、
2010年4月に社会起業大学を設立しました。

以降、6年近くスクールを運営し、ソーシャルビジネスに接していく中で、
この考え方は、実は、日本で古くから大事にされてきたものではないかと
気づくに至ります。

そもそも日本には、
「自分よし、相手よし、世間よし、三方よし」
という言葉がありますし、
「社会に役にたってなんぼ」とか
「本業を通して社会に貢献する」とか
素晴らしい経営理念をもった会社がたくさん存在しています。

いつのころからか、株式上場などで一攫千金を成し遂げた経営者がもてはやされ、
利益や儲けにばかり気をとられるようになってしまった私たちが、
あらためて、「社会をより良くするために事業をする」とう原点にもどるためにも
ソーシャルビジネスを普及させていくことが重要だと考えるようになりました。

競争戦略でビジネススクールでも有名なマイケル・ポーターも、
近年は、“CSV (Create Shared Value)” という概念を打ち出し、
企業とNPOや公共団体が協力して、社会の共通利益を醸成していくことの
重要性を訴えています。

ソーシャルビジネスの普及を通して、私たち日本人に刻み込まれたDNAを
再び呼び覚まし、そして、日本型の経営を世界に広めていくことで、世界平和を
実現できると私は信じています。

来る2月28日(日)には、ソーシャルビジネスのイベント、
ソーシャルビジネスグランプリ2016が開催されます。
http://socialvalue.jp/final/2016/

お時間がある方は、是非ともお足をお運びくださり、ソーシャルビジネスに
触れてみてください。皆様にとっての新たな気づきの機会になると思います。

投稿日時: 2016年2月15日 6:43 PM トラックバックURL

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