何十億年も生き残ってきたDNAから発っする危機感がそうさせるのであろうか。
今、農業や安全な食に対する関心の高まり方がすごい。
そのご時勢も反映して、農業をテーマとした25日開催の「門田の部屋」は、20名以上の参加者を集め、大盛り上がりだった。
秋田での農業と東京でのビジネスの両立を実践しているネイガーさんと、ゆめてん村(http://yumeten-mura.com/)の村長の藤本さんをゲストに迎え、農業についての現状と、セカンドライフとしての農業の在り方などについて、生の話をたくさん聞け、非常にためになった。
さらに、安全安心な食の実現を目指して広範囲な活動をしWBS(テレ東のニュース番組)への出演するなど世間的にも大いに注目されている、NPO法人生活者のための安心協議会(http://www.anshin-shoku.jp/index.html)代表の横山氏も参加、日本の農業の現状についてわかりやすく、するどい指摘をしてくれ、目から鱗の連続だった。
ネイガーさんが言っていたが、農家で生まれ育った子供は、自分たちで育てて収穫した食べ物は、(当り前のように食べているので)当然のごとく感動はないそうだ。ただし、東京に出てきて、都会で皆が食べているものの見た瞬間、その質の悪さに驚き、普段自分たちが食べていたものの質の高さに気づいたとのことだ。
農家の人は、食べ物には困らない豊かな生活を送っていることもあり、自分たちがつくっているものの価値を知ることや、もっというとビジネスでもうけよう、なんて感覚はないとのこと。だから、流通や、組合・行政、など消費者と農家の間に入っている人ばかりが良い思いをしていて、農業自体はビジネスになってこなかった、ということに気がついた。
ということは、逆に考えると、間に入っているものを取り除けば、農業もビジネスになる可能性はあるということだ。
自分で農地を持つことができないなど、行政の介入が多い日本の農業において、それをビジネス化していくには、まだまだたくさんの壁があると思う。しかし、今回集まった方々の知恵や行動力を結集すれば、何か素晴らしいものができそうな、そんな気持ちになれた。
日本の農業技術は、世界でも最先端だそうだ。信頼とチームワークを大事にする日本文化の粋が詰まった農業が、多いに広まっていくことは、日本文化(和の心)を世界に広げていくことにつながる。
農業を多くの人、特に若い人に知ってもらいたいと熱く語っていた、農家出身の若者(一部ではセガレ・セガールというらしい(^^))である門田氏の思いも実現すると思えた。
それだけ熱い思いを持った人たちがあつまった会だった。
大ムーブメントが起こる『予感』が、『確信』に変わった瞬間でもあった。
投稿日時: 2009年3月27日 10:57 AM トラックバックURL