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田中の部屋
「女性を活かすのなら社会システムを変えるべし」

たまの休日に、「家庭サービスも必要!」
と、私も料理に挑戦することがあるのですが、ひとつのなべに
集中しすぎて、フライパンのお肉を焦がしてしまったり
煮込みすぎてしまったりしてしまい、結局、妻や娘を怒らせてしまい、
料理に挑戦したことを後悔したりします。

料理をしている妻や娘をみていると、フライパンやなべを同時に
良いタイミングで使いこなしていて、感心することが多く、
自分には到底できないと思います。

一般的に、女性は同時並行的に物事を進めるのが上手いようでして、
逆に男性は同時並行的に進めるのが苦手だそうです。

しかし、一方で、女性の方から相談を受けることが多いのが、
子育てと仕事の両立は難しくどうしたらよいか、ということです。
この相談を受けた際に、私は必ず前述の料理の話を例にとって、
女性は同時並行的に物事を進めるのがとても得意であることを話して、
子育てと仕事の両立は、女性だからこそ必ず実現できることを
伝えることにしています。

この同時並行的に進められる女性の力を、社会が上手く活かせているのか
については、私は甚だ疑問です。そもそも、ひとつの会社の中で
仕事をして着実にキャリアを積み上げていく、このシステム自体が
男性的であることを、皆様お気づきかと思います。

ひとつのことに集中した方が結果のでる男性には、絶好の
就業システムになっているのですが、仕事や家庭そして社会、
それぞれを重視し、それらの調和を重んじている女性にとっては、
あまり適していないシステムになっていると思います。
多くの女性が管理職になりたくない理由もここにあるのではないでしょうか。

つまり、女性の社会進出を促していくためには、
既存の就業システムを変更し、もっと働き方や働く場所などについても
柔軟に選べるようなシステムを構築していく必要があると考えています。

企業側として、社員の副業やボランティア活動も積極的に認めるなど、
個々の働き方について選択できる自由を与えることを意識する必要を感じます。
個々人のやりたいことや問題意識、さらには家庭環境にあった働き方が
選べる社会になるためにも、企業側もそして個々人も創意工夫が必要だと思います。

そして、新しい就業システム創りに取り組んでいくことで、
女性も働きやすい、より良い社会が実現すると思います。

是非、女性の活用にご関心のある方は、女性の管理職登用だけでなく、
就業システムそのものに目を向けてくださり、
変えられる部分は変えてみる工夫をしてみてはいかがでしょうか。

投稿日時: 2014年11月15日 3:47 PM トラックバックURL

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