昨日は、IT業界の重鎮二人と一緒に飲んでいた。やはり見識のある二人で、IT業界の今後についての話だけでなく、「移民問題」や「農業問題」などについても深く語り合った。とても楽しい語り合いの場だった。
とくに私がなるほどと思ったのは、
「本来はITは人の生活を豊かにするものなのに、これまでのITの発達により人の生活は豊かになったといえるのか。」
という話である。
そう、確かにITの登場により、便利になったことが多い。スマートフォンも登場し、仕事だけでなくプライベートにもITは大活躍となっている。
しかし、「ITが人の生活を豊かにしたのか?」 という問いに対して、「豊かになった。」と言える人がどれくらいいるだろうか。
毎日来るメールは100通以上、となりにいる社員と話すことも少なく、いつもPCに向かっている人が多い。 そして、うつ病が急激に増えている大きな理由がITにあるとも言われている。とても、このような状況で、「豊かになった。」とは言い難いだろう。
人の生活を豊かにするはずのITが、逆に人の豊かな生活を脅かしている、といっても過言ではない。
しかし、一方で、やはりインターネットの登場は、人間のあり方、社会のあり方を大きく変えてきたし、今後も変えていくと考えられる。インターネットはまぎれもなく、人類の歴史の中でも偉大なる発明であることは間違いなさそうだ。
「人生を豊かにするIT」
という観点で考えてみると、まだまだITは黎明期(まだ立ち上がったばかりで不完全な状態)にいると考えてみると、納得はできるし、これからの未来に一途の望みは出てくる(^^)
例えば、、、、
・ITを活用して社員皆が在宅勤務できれば、通勤時間がなくなり、その分豊かな時間を得ることができる
・もう少しiPadのような機器が発達し、紙をプリントアウトする必要がなくなると、印刷代も紙を用意する時間も節約できる
などなど、、
よく考えれば、ITがこれだけ発展してきたのだから、在宅勤務がもう少し増えてもよさそうなのに、なかなか増えないのはなぜなのかと思う。
やはり、人はリアルのコミュニケーションを望むのだろう。そうでなければ、わざわざ皆が満員電車に揺られて会社にいく意味がないからだ。
と、考えると、
「ITの進化は、いかにITでのコミュニケーションがリアルに近づくか。」
につきるといってもよいのかもしれない。
この観点でも、ITは大きな進化を遂げるかもしれない。
そうすれば、きっとITは人生を豊かにしてくれるかもしれない。
昨晩の語りで、直感的に、その実現がそれほど遠くないことを感じることができた。
「人生を豊かにするために、どうやってITを活用するのか?」
ということを、皆さんも一緒に考えてみませんか。
投稿日時: 2010年10月29日 3:52 PM トラックバックURL