「富士山と英雄は遠くからみるもの」
この有名なことわざが意味することは、
富士山は遠くからみると美しくみえるが近くにいってみると
石がごろごろしていたり、草が生えたりしていて、
遠くから見たほど美しく感じられない。
それと同じで、英雄も遠い存在のときは、本当に素晴らしい人と
思えるが、近くで一緒に接してみると、普通の人と同じクセや
失敗が目に付いて、とても尊敬できなくなるということである。
このことわざを引用したのは、実は、自分が実現したい夢や、
本当にやりたいことも、この富士山や英雄と同じようなところが
あるからである。
例えば、プロ野球選手を目指して、中学の有名野球部に入ったが、
最初から注目される選手になれるわけもなく、まずは、素振りや
ボール拾い、そしてグランドの整備だったりと地味な作業ばかり
が続く。
普段の作業が自分が思い描いていたバラ色の夢との
あまりにもかけ離れているために、途中で野球部をやめる人も
いるかもしれない。
しかし、この素振りなどの地味な作業を繰り返して行なう先に、
野球技術の向上があり、日々の練習や実戦経験を積み上げていく中で、
本当のプロになっていくのも事実である。
私は、どんな人も、素晴らしい夢や、やりたいことを持っていると
思っているが、ほとんどの人が、その夢の実現に向けて、
一歩踏み出せないのは、
“その一歩があまりにも夢とかけ離れて平凡でつまらないこと”
に起因していると考える。
どんな素晴らしい夢も、まずは、日常の平凡な、どちらかというと
つまらない一歩から始まることを理解し、日々のやるべきことを
着実にこなし、経験を積んでいくことにより実現していく。
夢を実現した人は、そのことを知っているからこそ、
目の前のつまらなく単調なこともないがしろにしない。
皆様の大いなる夢を実現するために、
「富士山や英雄を遠くからみるもので終わらせない」
生き方働き方を実践し、夢を実現するために必要な
平凡かつ単調な一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
いつの日かきっと、夢が実現する日が来るはずです。
投稿日時: 2015年12月15日 5:49 PM トラックバックURL