新年あけましておめでとうございます。
令和初のお正月、皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨年は、国内でも新しい元号(令和)となり、10%消費税の導入、台風や洪水の被害など、思い起こせば色々ありましたが、海外では、香港でのデモの激化、混迷を深める英国EU離脱問題、日韓関係の悪化、さらには、アマゾンの森林火災の広がり、16歳グレタさんの国連演説などなど、国際政治や地球環境に大きな影響がある事柄がたくさん起こりました。
上記の事柄は、今後の動きを予見していく上でのポイントになる2つの潮流を示していると思っています。
1つ目の潮流は、英国EU離脱など、共同体よりも自主自立を目指す動き。
そして、もう1つが地球全体で解決するべき環境問題の深刻化です。
1つめの潮流である自主自立の動きの根本原因のひとつは、一向に収まらない格差問題といわれています。
共同体を築いても幸せにならないと気づいた人たちが立ち上がった結果が、英国EU離脱であり、米国でのトランプ政権誕生も、その流れにあると言えます。
格差是正どころか格差拡大が収まりそうになる状況の中、自主自立の動きは今後も広がることが予想でき、さらなる混乱が起こりそうな気配を感じるのは私だけでないと思います。
また、自主自立が進みだすとなおざりにされてしまうのが、地球全体の問題である環境問題で、その対処に遅れがでることへの懸念があります。
昨年、アマゾンが燃える様子をみて危機感をもった方も多かったと思いますが、環境問題も待ったなしの状況になっているにもかかわらず、米国のパリ協定離脱など解決には逆行している動きが目立ってきています。
この自主自立と全体調和の双方を追い求める必要のある状況は、これからの激動の時代における私たち自身のキャリアにも置き換えることができると考えています。
具体的には、キャリアの選択肢が増えていく中で、自分の本当にやりたいことや強みを見出していく必要があるとともに、社会へも何かしらの貢献をしていく必要があるということです。
なかなか本当にやりたいことが見いだせない中で、自分らしい社会へのお役立ちポイントをいかに見出していくか。
私は、そのヒントが、長く続いている仕事にあると思っています。
私自身、人材紹介の仕事についたのが18年前だったのですが、その時には、この仕事が好きなれず、さらに昔は教師を目指していたぐらい教育事業への思いが強かったので、やりたいことは教育にあると思っていました。
これまでのキャリアで起業失敗や銀行設立も経験し、ビジネススクールも立ち上げましたが、同時に人材紹介もしくは採用に関わる仕事については、18年続いていることに気づきました。
仕事として続いているということは、ここに自分のやりたいことや強みが紐づいているんだろうなと、今になって気づいています。
この令和の激動の時代を生き抜くためのキャリア構築のコツの一つが、自分が好きかどうかとか、やりたいかどうかは別に、結果的に5年や10年、更には20年続いている仕事に目を向け、その部分を更に磨いていくことにあると私は思っています。
やりたいことだけに目を向けるのでなく、続いていることに目を向けることもお勧めします。
本年も、皆様のより良きキャリアに少しでもお役にたてるよう尽力させていただく所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。
投稿日時: 2020年1月1日 12:43 PM トラックバックURL