昨日の日経MDの裏面記事で、農業男子が注目を浴びているということだった。
就農男性との交流イベントには、定員を上回る女性が集まっていたり、東京農大への志願者が増加傾向にあるというのだ。
これは潜在的な食料への危機意識の表れかと思うし、農業の大事さ、素晴らしさが見直されてきている結果なんだと思う。
そもそも、なんでこれまで農業は敬遠される職業になっていたのだろうか。
たしかに、毎日、田んぼや畑に出ての過酷な農作業があるし、泥まみれになるイメージもあったり、都会の華やかさをと比べての地味さもあったと思う。
しかし、華やかで楽しいイメージのあった都会での仕事が、ここ最近はうつ病の急増も含めて、本当に楽しくて未来のある仕事になっているのかそんな疑問が多くの人にあると思う。
一日中PCと向かい合って、何百通と送られていくメールの対応をしたり資料作成に追われているよりも、着実に成長するイネや野菜をみながら農作業を行い、そして収穫の楽しさを実感する、そんな生活の方が良いのかも、って思う人も増えてきているのかもしれない。
仕事の都会への集中、大量生産と業務の平準化、便利で快適な生活、などこれまでの社会を創ってきた基本的な考え方が、今や見直されてきている中、若者を中心に農業への回帰が起こっているのも不思議なことではないのかもしれない。
そもそも、生きて行く上で食料は欠かせないもので、そういう意味での農業の位置づけは大きいはず。
2025年には農業生産が世界人口に追いつかないという事態になることが予想されており、食料や水を奪い合うそんな世の中にもなりかねない、そんな不安や恐怖を、皆どこかで感じていると思う。
一人一人が自然に農業に触れ合っている、そんな時代は、そんなに遠くないのかもしれない。
今のうちに農業のノウハウを獲得しておけば、
実はそれが時代の最先端になっていた?!
なんてことがゆくゆくはあるのかもしれないな、と思う今日この頃。。。
投稿日時: 2012年5月17日 4:06 PM トラックバックURL