昨日、帰宅後たまたまつけたTVでやっていたのが、日本が誇る前衛芸術家の草間彌生さんの特集。
草間さんは今や世界中が注目する前衛芸術家で、その作品は普通に億円単位で売れてしまう。
水玉模様をあしらったデザインが特徴で、見ている人に元気とパワーを与える、そんな作品が多い。
http://em.m-out.com/ec/html/category/001/001/47/category47_0.html
草間さんのお歳は、なんと、82歳!! 創作の意欲が衰えるどころが、益々盛んになり、1年半で100の絵画を描き切った。
その草間さんの生活や創作活動を追いつつ、これまでの人生を振り返る番組を、最初は少しみるだけにしようと思っていたが、草間さんの生き方、そして作品に惚れこんでしまい、結局180分の番組をすべてみることになった^^;
とにかく、その生き様がすごい。
「時間があったら、絵を描きたい」
「作品を創り続けて死ねれば本望」
その生き方に一寸の迷いもない。
まさしく一瞬一瞬に自分の魂すべてをぶつけて作品を仕上げて行く。
地球や宇宙への愛も込められる作品は、見ている人に勇気と元気、そして生命力をあたえる。必然的に世界中にファンも増える。
草間さんの創作活動のスタイルは、最初から確固たるイメージがあるわけでなく、作品を仕上げて行く中で、イメージがどんどん湧いてきて作品になるそうだ。
一瞬一瞬を生き切っているから先行きに対する不安はない。
そして、だれかに対する批判も不満もない。
きっと、その時は、わからないが、その人生を振り返った時に、充実した素晴らしい人生だったと思えるんだろう。
私もそんな強い生き方をしたいと思った。
草間さんが作品を仕上げた後に、自分の作品をみて
「素晴らしい。」
「この絵、私とても好き!」
と言っている様子をみて、草間さんにとっては、作品を創る過程そのものが人生なんだと思い、なぜか涙が出てきた。。。
日本には見習うべき大人がいないと言っている人もいるが、こんなにも素晴らしい人がいる。もっと多くの人に、草間さんを知って欲しいと思った。
最後に、草間さんの生きざまがとてもよくわかる詩を披露する。
常に死と向き合いつつも、今をそして生を輝かようとして必死に戦うさまが伝わると思う。
「……人生は美しい そして自滅の響きにこたえるべく、
今日の一日を 明日の一日を
わたしは死を乗り越えて生きていけるだろうか。
そして永遠に見ることのない 生と死の輝きのなかを
果てることもなく終わりまでも生きたいと思う。
自殺よ待ってくれ、わたしは生きていかれるのだろうか
わたしの芸術に聞いてみる」
(「草間彌生より愛のメッセージ」より)
投稿日時: 2011年7月17日 8:32 PM トラックバックURL