「これまで積んできた経験やスキルを活かして、より社会へのお役立ちにつながる仕事をしていきたいという思いが強くなりました。」
というお話を、特に40歳を超えた方々から伺うことが多くなりました。
確かに、20代30代は、もっと成長したい、稼げるようになりたい、といった
自己成長を中心にキャリアを考える傾向があり、経験やスキルが
積みあがってくる40代になってくると、社会へのお役に立ちについても
真剣に考えるようになる傾向があるようです。
一方、本来は仕事そのものが社会へのお役立ちであり、
そのお役立ちの結果として報酬や給料をもらっていると考えると、
年齢に関係なく、仕事を通して社会へのお役立ちを実現しているともいえます。
そう考えると、40代になってから社会貢献意欲が高まってくるのは、
なぜかなと思う方もいると思いますが、私は、多くの方のキャリアに
接する中で、仕事をすることや稼ぐことと社会への貢献は別物として
とらえられているからこそ、このような現象がおこると考えています。
ここ数年、「ワークライフバランス」という言葉が流行していますが、
この言葉が意味するところは、つらくて大変な仕事(ワーク)を
なるべく少なくし、仕事以外の充実した時間(ライフ)を増やすよう
工夫しましょう、という意図があり、そもそも仕事を通じて社会貢献する
という考え方とは違うところにあると私は思っています。
仕事を通して社会貢献するとか、仕事そのものに社会貢献の意義を見出すとか、
そういうことが当たり前になってくると、自然とワークライフバランス
という言葉はなくなるかもしれませんし、もっと仕事にやりがいや喜びを
見出す方が増え、元気で闊達な人が増える社会になるのではと思っています。
仕事にこそ、やりがいや喜びがある。
それが当たり前になる社会を目指していきたい。
投稿日時: 2017年8月15日 3:47 PM トラックバックURL