ある人から、
「田中さん、4年前も同じことがありました。
そのときに感じたやるせなさや悔しさを思い出しました。」
と言われたときに、困難は繰り返すものだなと思い、自分にも繰り返される困難はあるなとも思った。
と同時に、数々の困難は自分の成長のために起こるのであれば、それを乗り越えてこそ意味があるので、そのためにはどうしたらいいのかも改めて考えてみた。
私の中での大きな困難のひとつは、一回目の起業の失敗。
「お金はあるので失敗しても何とかなるから一緒に会社を立ち上げないか。」
というパートナーよりの声がけに応じて起業に踏み切ったが、
いざ始めてみると人脈も経験も浅い私が事業を起こせるわけも無く、
さらに最悪なのは、お金はあるといっていたパートナーに実はお金がないことが発覚し、途方にくれる日々を過ごすこととなった。
パートナーに裏切られた感があった私の落胆はひどく、ある人に、だましたパートナーが悪いから訴えたらどうだという声がけももらうくらいだった。
ただ、私の状況として落胆するばかりでも仕方なく、家族を養い住宅ローンを返済するためにお金を稼がなくてはいけない状況だったこともあって、
「パートナーを恨んでもしょうがない。騙された自分の力不足が問題だったのだから、これからしっかりと経験を積んで、騙されないくらい実力のある人になろう。」
と心を決めるのだが、
そのときに感じたすがすがしさ、肩の荷がおりた感覚は、今でも覚えているくらい鮮明なものだった。
この私の身に起こった変化を、今だからこそ冷静に分析できるのだが、自分が困難に陥ったときに他人のせいにすることをやめ、自分の中にある問題に気づき、自分を変えようと努力を始めたことが結果として良い方向に進んだと考えている。
私が転職相談を受ける際には必ず転職理由を聞くのだが、その理由を説明する際に、会社や上司や仲間のせいにばかりしている人には仕事はなるべく紹介しないようにしている。
理由は、他人に責任転嫁をしている限り、新天地に行ったとしてもまた同じ問題が起こると想定できるからである。
困難は成長のきっかけであるが、その困難に遭遇した際に、自分の中にある原因に気づき、それを改善しようとするかどうか、そこに成長できるかどうかの鍵があると思う。
自分が自分の課題に気づけば、自らそれを変えていくことはできる。
”他人は変えられないけど、自分は変われる”
困難に出会ったときに、それは自分の足りないところに気づく機会と思えれば、もっと困難を前向きに考えることができる。
”ピンチはチャンスにするのは、自分次第”
肝に銘じたい。
投稿日時: 2014年1月9日 8:54 PM トラックバックURL