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田中の部屋
bjリーグ ~スポーツによる地方経済活性化の試み
先週の日曜日に開催されたbjリーグの優勝決定戦、3位決定戦を見に行った。
 
初めて、バスケットボールの試合を生で見たのだが、そのスリリングな展開はもちろんのこと、試合の合間合間のチアガールの演技も含めたショーの数々があり、まったく飽きることなく心からバスケの試合を楽しむことができた。
            
バスケの観戦が、こんなにも楽しいものとは・・・、スポーツ好きの私としても衝撃的なものだった。
 
今やメジャーな存在になってきたbjリーグとは、4年前に立ちあがった日本で初めてのバスケットボールのプロリーグの名称。このbjリーグを始めたのが、今や新潟の超優良企業となったNSGグループの創業社長で、サッカーのJ1チームのアルビレックス新潟の社長でもある池田さん。
 
「とにかく自分の生まれ育った新潟を元気にしたい!」
                     
との思いで、市民の力を結集してワールドカップの新潟開催を実現、そしてアルビレクス新潟を見事J1へ導いた手腕は多くの人が知るところである。経済人の池田さんが率いるアルビレックス新潟は、J1チームの中でも、特に財務的にも優良なチームとなっている。
 
そして、その池田さんが、アルビレックス新潟の成功をもとに、
 
「スポーツは地方経済を活性化する」
 
ということを確信し、次に始めたのがbjリーグだ。
 
バスケは、昔から実業団リーグが存在してはいるが、老若男女を問わず誰でもやったことのあるスポーツにも関わらず、野球やサッカーほどの人気がなかった。米国では、アメフト、野球に並ぶ人気スポーツであるにもかかわらずだ・・・・・
 
野球やサッカーと同じく、バスケットボールをプロ化して、その面白さを伝えていけば、きっと小さい頃よりなじみのあるバスケは日本でも盛り上がるはず、と考え、4年前に多くの協力者とともに始めたのがbjリーグ。
 
この素晴らしい志で始められたbjリーグは、サッカーとは違って、実業団リーグとは一線を画すことになっているなど、課題が多い。(今も、実業団リーグとbjリーグがそれぞれで存在している状況だ)
更に、オリンピックや国際試合におけるバスケットボールの日本代表は、実業団のチームからしか選ばれないなど、古い体質が残っているといわざるを得ない状況となっている^^;
 
ただ、海外から招聘されているプロバスケットボールプレーヤーと一緒に、プロとして戦っているbjリーグの選手たちの実力は否応なく高くなっていると考えられ、近い将来は、bjリーグよりも日本代表が選ばれる日がくるだろうと私は思う。
 
また、日曜日に観戦にいって気づいたのだが、ほぼ満員のスタンドに、子供の数が多いのが目立った。バスケは、子供がみてもわかりやすいので見ていて楽しいと思うし、あのプロのかっこいいプレーの数々をみたら、きっと自分もプロのバスケプレーヤーになりたいと思うんだろうなと思った。子供にとっても、かなり魅力的なスポーツイベントなんだろうと思った。
 
更に、チームの紹介やスコアボードの工夫も面白かった。それぞれのチーム名は、「地域名」+「名称」となっているが(例えば、東京アパッチ、大阪エヴェッサなど)、スコアボードには地域名しか表示されていない。つまり、スコアボード表示は、「大阪」対「浜松」、「沖縄」対「東京」」となっている。こうやって表示されれば、自分の住んでいる地域を応援する以外に選択肢はない(笑)。
 
こういった施策のそれぞれに、「地方経済をスポーツを通して活性化していこう。」という池田さんの志が込められていることがわかる。この社会的に意義のある事業は、是非とも成功してほしいと思ったし、自分としてもできることは支援したいと思った。
 
今回の優勝チームは、多くのニュースで取り上げられていたので、皆さんもご存知かと思うが、なんと昨年最下位だった「沖縄」チーム。
                 
プロのスポーツチームがなかった沖縄では、「初めてのプロスポーツチームができた!」ということで、県民を上げての応援となり、見事チームが優勝するまでに至ったのだ。これこそ、町おこし、地域経済の活性化である。
 
本当に社会的に意義のあるbjリーグの活動を、ぜひとも応援していきましょう!

投稿日時: 2009年5月24日 10:50 PM トラックバックURL

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