もうかれこれ、17年前になりますが、私が勤めていた銀行を辞める時、
新しい試みとしての社債のポートフォリオ運用を担当するなど、
重要な仕事をいくつか持っていたので、自分が辞めると大変だろうなと思い、
仕事を引き継いだ後輩のことも心配したりしました。
しかし、仕事を辞めた後に気づいたことは、自分が想定した以上に
何事もなかったように仕事が進んでいることでした。
もちろん、大きな銀行なので、優秀な人材がそろっているという
理由もあるとは思いますが、やはり、会社は誰が仕事をしても
まわるようになっているんだなと、寂しさを感じるとともに
妙に納得したことを思い出します。
そう、会社から与えられた仕事をやっているだけでは、
いくら会社内で高い評価を得られていたとしても、
いつでも替えられてしまうことになるのです。
キャリア相談の際にも、どのようにしたら安定的なキャリアを
歩めるのかを聞かれることがあるのですが、私は以下のように
答えています。
「自分の強みを早めに見い出して、しっかり時間をかけてとそれを磨くこと。
そして、社会から求められていることを感じられる感性を常に磨き
それに答えらえる自分になれるよう日々意識していくことが大事。」
自分の強みは何なのか、その強みの素となる
「好きなこと」や「やりたいこと」「やらねばならないこと」を、
色んな経験を通して突き詰めていくことですし、
ついつい会社内だけでの人間関係に収まってしまい、視野が狭くなっている
自分に気づき、違う世界の人たちとの交流や情報収集を意識することで
社会の動きや求めていることに敏感になっておくことが大事になります。
「替えのきかない自分」
を目指してみてはいかがでしょうか。
投稿日時: 2017年10月15日 4:07 PM トラックバックURL