社会起業家を育成するビジネススクール「社会起業大学」では、毎週のように無料体験授業を実施しているのですが、先日の無料体験授業に、高校3年生の男子とその母親が二人で参加していました。
その高校生は、大学受験を前提に進路を考えていたようなのですが、大学に行くことに魅力を感じておらず、自ら道を切り拓くことができる起業という選択肢も考えていたところ、ネット検索で、社会起業大学をみつけ、自ら体験授業に申し込んだとのこと。
母親も、息子が望むのであれば、進路選択の一つとして自分も見ておきたいと思い、一緒に参加したとのことでした。
実は、社会起業大学では、1年ほど前から、高校在学中の学生や、高校卒業後、受験勉強をやめて起業を目指す若者が数名通っています。
社会起業大学設立当初は、学校法人ではない(大学卒業資格がとれない)ビジネススクールが、大学に代わる選択肢になる時代が来るとは想定していませんでした。
ただし、転職活動のサポートをさせていただいて感じることは、学歴(特にMBA)が転職の際に役に立つことは、ほぼなくなっていることです。
そういったことも若い世代は、ネットなどで得られる情報から感じ取っているんだと思います。
もちろん、親も含めた身近にいる大人たちの働き方をみた上で、魅力を感じなくなっている、という事実もあると思いますが、それ以上に、生まれた時からインターネットが存在している世代は、得られる数多くの情報から、自分が歩むべき未来を考え、具体的な行動を始めていることを感じます。
インターネットが広がった社会における会社や組織の在り方、個々人のキャリアの在り方など従来の考え方や手法にとらわれ、なかなか変わることのできない私たちは、もっと、若者の声に耳を傾け、彼ら彼女らの考え方や行動を見守りながらサポートしていくのが、私たちにとって必要なことなので、と感じますし、それが新しい時代に合ったより良き社会づくりに繋がると思っています。
私も社会起業大学に通ってくれている若者たちが、これからの時代のキャリアモデルになるようしっかりサポートしていきたいと考えています。
投稿日時: 2019年8月15日 3:32 PM トラックバックURL