~このキャリトレ構想の背景にあるものとして、代表の想いを少しずつ書き留めていきます。~
今から40年以上も前に、インターネットの出現を予言した思想家のマクルーハンは、インターネットの普及した高度情報社会を「グローバル・ビレッジ(地球村)」と呼んだ。
なぜ、ビレッジかというと、電子メディア社会の住民の行動パターン・思考パターンが、原始時代の村社会のそれに近づく。 つまり、インターネットの普及が進めば進むほど、社会は「先祖返り」するということなのだそうだ。
私は、この話を、社費留学から帰ってきた7年前(1998年)頃に、竹村健一氏が書いた「ここまで来たインターネットビジネス最前線」クレスト社にて、読み、大きな衝撃を受けたことを今も覚えている。
(詳細にご興味がある方は、是非、上記本をお読みください(^^))
なぜかは未だにわからないが、私は、直感的に、これこそが次の時代の社会のあり方を示唆しているのでは、と思った。
この産業革命以後、急激に発展し経済性を重視するあまりに、人間性(人間として本来もっている泥臭さ)をなくし、結局、経済的には豊かになったにもかかわらず、自殺者やいじめが広がる寂しい現在社会を、人間本来がもっている心の豊かさをベースとした、人が基本となる新たな社会につくる必要性を、私なりに強く感じた。
そう、インターネットの普及により、各個人が情報というものを手に入れた。
自分達が欲しい情報は、ネットを検索することにより得ることができる。気づきの早い人は、その情報を使ってビジネスを始めている。多くの人が気づいてきたと思うが、結局ビジネスは情報なのだ。
こういった状況で、なぜ、私たちが、企業で働かなくてはならないんだろうか。と、考えたことがある人もいると思う。
そう、企業に属さなくても、ビジネスに繋がる情報を持っていれば、自らビジネスを出来るのだ。 それに気づいた人たちは、すでに独立し、成功している。
しかし、何故、多くの人が企業にいまだに帰属し、やりたくない仕事をし、嫌な上司のいいなりになり、などをしながら耐えているのか?
ただし、情報をビジネスにする、と簡単にいっても、それは非常に難しく思える。どうやったら、情報をビジネスにできるのか。
そのヒントが、以前「第5回キャリア・アンカー・セミナー」でも少し話をした、夏甲子園初優勝の早実・和泉監督の言葉にある。
「自分が欲するか欲しないかが大切。情報過多の世の中でピックアップする力が必要。」
私は、この言葉を聞いて、あまやかされてわがままな現代っ子を、上手くリードし甲子園初優勝へ導いた監督の苦労を思うとともに、これからの世の中の本質をついている言葉だと思った。
(次号へ続く)
投稿日時: 2007年3月8日 11:51 AM トラックバックURL