皆様、
新年あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
皆様は、新たな元号となる本年のお正月をいかがお過ごしでしょうか。
昨年は、中国や米国の自国優先政策による衝突、EC離脱に向けての英国の混乱、仏国での大規模デモの多発、伊国での反EC政権の誕生、サウジアラビア総領事館での記者殺害などなど、混乱の火種が世界中に広がっていて、さらに年末の株価が急落するなど、先行きが益々不安になってきています。
世界の混乱の根本にあるものの一つが、一向に収まる気配のない貧富の差の拡大。
これまでは、共同体になることで皆が豊かになると考え、共同体を優先してきたのですが、結果として皆が豊かになるのではなく、富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなっていることに、庶民が気づいてきたからこそであり、今世界中で起こっている混乱は、庶民革命の発端であると言えるのかもしれません。
そう考えると、今の混乱が収まるというより、益々混迷に導かれる可能性の方が高いと考えられます。
かといって、悲観的になる必要もないと思っていまして、私は、この混乱を新たな時代への変化の兆しと前向きに捉え、対処していくことが大事だし、それが本年の大きなテーマだと思っています。
では、この混乱に対して、どのように対処していくべきなのか。
一つのヒントは、私の大好きなプロスポーツにあります。
私は、プロスポーツの中でも、欧州サッカーとアメリカンフットボールが好きで、そこには世界中のスーパースターが集い、日々シノギを削っています。 そして、そこには、これからの時代に必要な二つの要素を見て取れるのです。
一つは、本物のスーパースターの在り方です。
若くして才能が見出され、世界的に注目され、何億円相当もの報酬を得る選手がいるのですが、その中で、長らくスーパースターとして君臨する選手には共通点があることに気づきます。
それは優れた技術やセンスだけでなく、周りを活かそうとする意識です。
逆の言い方をすると、周りを活かそうとする意識がない選手は、いくら技術やセンスがあっても長続きしないということです。
自らの類まれなセンスや技術、才能を磨きつつ、周りを活かす意識も磨いていくことが、必要であることを本物のスーパースターは教えてくれます。
二つ目は、輝く個性を生かすプロデューサーとしての監督です。
サッカーもアメフトも、勝てるチームにするためには、高額を払ってでも優秀な選手を獲得する必要があります。
しかし、面白いことは、高額な選手を集めただけでは、勝てるチームにはならないということです。
そこに必要なのが、強烈な個性を生かして組織をプロデュースできる監督の存在。
有能な監督と優秀な選手が揃って、初めて強いチームは生まれるのです。
監督に求められるのは、選手の良さを最大限に活かしつつ、組織としても最大限の力を発揮させること。この力が優れた監督は、世界中のクラブから引っ張りだこになっています。
まとめると、これからの混迷の時代に、個々が自分の個性をさらに発揮することだけでなく、周りを活かす意識や社会への貢献意識を磨いていくこと。
そして、個性を最大限に生かせるプロデューサーを見出し、育てていくことが大事になるということです。
そういった背景をもとに、私の今年の決意を表す漢字を、
『 生 』
としました。
これまで同様に、各自が持っている個性を引き出し、各々の自分らしさに気づくきっかけを提供していくとともに、 自分らしさを発揮している人たちを生かす場を提供することも目指す、という決意です。
混迷の時代だからこそ、その光になれるよう今年も頑張っていきたいと思っておりますので、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
投稿日時: 2019年1月15日 3:57 PM トラックバックURL