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田中の部屋
自分で考える

先週の木曜日、キャリトレ主催の第2回「人事の学校」が開催された。

ゲストの田村さんより本当に包み隠すことのない経営者としての本音を聞けたこと、そして経営者から若手まで多彩ながらも志の高い参加者の方々により質の高いディスカッションを繰り広げることができたこともあり、今回も素晴らしい会となった。

バランサーの気質も持つ田村さんの言葉は、非常にシャープでわかりやすく、時にはドキッとすることも多々あったが、ひとつひとつが考え抜かれたもので、私としても改めて学んだ部分が多く、とても得をした気分だった(^^)。

その田村さんの言葉で多かったのが、 「自分で考えろ!」 だった。

これこそ、経営者の本音の一つだと私も思う。

ただし、実際のところは、優秀な人材を採用し辞めさせないようにするために、会社としてキャリアパスを用意をしたり、研修や福利厚生の充実も必要になってくる。つまり、「自分で考えろ!」とはなかなか言えないのが現実である。

昨今の目まぐるしい経営環境の変化の中、それに対して会社も必死に適応していかなくてはならないので、経営方針がかわったり、事業内容もきっと変わっていくことは容易に想定できる。とした場合に、社員のキャリアパスもどんどん変わっていかざるをえない。となると、キャリアパスはあってないようなもの、と考える方が適切なんだろう。

自分のキャリアの先行きを確認して安心するよりも、常に変化する環境に適応できる力を身につけた方が、本当の意味で良いキャリアを獲得できる。

自分のキャリアは自分でしっかりと考えていくこと」が何よりも必要なのだ。

研修についても、会社で受けた研修で、本当に役にたったものがどれほどあるのか。私にとっても会社で受けた研修で役に立ったものは少ないと記憶している(もちろん、すべて研修を否定するものではなく、私にとっても本当にためになる研修もあったのは事実だ(^^))。

よく、「若いうちは自分に投資しなさい」といいますが、私もその通りだと思う。

自分が必要だと思ったら、お金を出してでも学ぶ。お金を出しているのだから、必死に勉強する。だから、知識として身につく。本当の学びって、真剣に学ぼうとする姿勢から生まれると私も思っている。なので、会社で行われる研修については、どうしても受け身になる部分があり、効果が薄くなる傾向にあるのだと考えられる。

本当に成長したければ、自分が本当に必要と思うものに自分で投資して学ぶ。それが、もっとも効果的な近道であることを、経営者自身も知っていると思う。

田村さんがおっしゃた、「自分で考えることの大事さ(逆にいうと、会社に頼らない、上司・部下・同僚のせいにしないことの大事さ)」を、一早く気づいた人たちが、大成していくのだと思う。

皆さんは、「自分で考える」ことができていますか?


投稿日時: 2008年9月30日 8:42 PM トラックバックURL

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